Leica TL2を買った
2018.08.24 · 1781 words · 4 minute read
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買うつもり無かったんだけどなぁ…
Leica Tを目にした時から、そのデザインの美しさに惚れていたのだけれども、スペックや操作性がどうしても許せなかったのでスルーしていました。 TL2のスペックを確認するまでは。
4K動画撮影対応、画素数の向上、搭載プロセッサの性能向上によるソフトウェアの高速化、USB-C対応(充電も可能)、ポップアップ・ストロボの廃止 etc…
スルーしていた理由が全て解消されていました。普段、全くLeicaの情報は追ってないのでTL2が出ていた事に気付いたのが最近。
良いな…と思い始めて3日くらい経ったら手元にありました。今年に入ってからいくらカメラ関係に金をつぎ込んでるんだ…と考えるのは買った後。
まさかα7R IIIを買った年に、2台目のレンズ交換式カメラ(しかも、そこそこのお値段)を買うとは微塵も思ってなかった。
日本科学未来館に「デザインあ」展を見に行くついでに、閉館前の館内を撮影してみる。
α7R IIIも素晴らしいカメラだけれども、同機と比べてTL2は、心なしか光と影の印象が優しいように感じる。それでいて解像感が足りないとか、ピントの合っている面が緩いとか、そういった 緩さ は感じない。
(T)Lマウント最初の1本として選んだレンズは Elmarit-TL 1:2.8/18 ASPH. 、18mm (フルサイズ換算だと27mm) / f2.8という普段使いで持ち歩きにも快適な1本。最短焦点距離は30cmで、テーブルフォトには僅かに長いくらいで撮れなくはない、オールラウンダーといった感じ。
一般的にはパンケーキレンズと呼ばれるものだけれども、これも中央の解像感は良好、四隅を見ても十分であり、f4くらいで十分に気持ちの良い画を叩き出してくれる。
絞り解放でも緩いに画にはならない。個人的には、 Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH. のf2.8と比較して、TLの方が締りのある画であると感じる。
(M 2.8/28はf4〜f5.6くらいからキリッとするのに対し、TLは解放でも緩いとは感じない。もちろん少し絞った方が良いのだけれども。)
こちらは場所が変わって千代田区と中央区の境目、首都高の下。 Summicron-M 1:2/35 ASPH. を純正マウントアダプター M-Adapter L を使って装着し、撮ってみる。
ISO1600程度ならノイズを感じさせない。ISO6400くらいから目立つようになるが、等倍で粗探しするような鑑賞をしないのであればISO12500くらいまでは(条件次第だが)許せるのではないだろうか。
こちらは深夜4時くらいのApple銀座前。今度は Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH. で撮ってみる。
三脚などの固定できるものがあるならば、夜間でもISO400〜800くらいで撮るのがベストかなと思っているが、三脚無しで何らかの構造物の上(コンクリートなど)に乗せて撮るのには勇気が要る。
TL2はアルミの塊から削り出した筐体であるため、全体的に傷が付きやすい。ちなみに、iPhone 8とTL2をぶつけるとTL2が凹み、傷が入る。そんなカメラを硬い石の上に置くことなど出来るだろうか…
フルサイズ(フルフレーム)・高解像度主義者の自分が、まさかのAPS-C回帰&初Leicaという意味の分からない選択をしてしまった訳だが、当初の購入理由であるデザイン(という名の 見た目 )も写りも所有欲も全て満たされて、とにかく気持ちの良いカメラだなと感じている。
α7R IIIが全てを高精細で完璧に写し撮る機械だとしたら、TL2は情景を綺麗に気持ち良く撮れる機械という感じ。
次のレンズとして、既に手元に M-Adapter L があるので Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM を狙っている。LeicaのMレンズと比べれば、かなりお手頃。色は本体と合わせてシルバーが欲しい。
ついでに Voigtlander VM-E Close Focus Adapter も買えば、28mm/f2.8という Zeiss Loxiaシリーズ にはないレンズをα7R IIIで使えるようになる、しかも最短焦点距離が21.2cmになる(手持ちのEマウントレンズの中では最短になる)という一石二鳥。
Eにはサードパーティ(特にZeiss)を含む高品質なレンズが充実しているという利点があるし、(T)Lには純正マウントアダプターを介したMレンズという罪深い沼が存在しているので、うまく使い分けていきたいと思う。 (Eマウントレンズは、Batis 2/25, 35/2.8 Z, Loxia 2/50, 70-200/4 G と一通り使いたいレンズは揃えてしまったので、次は(T)LかMマウントのレンズを集めていきたい。)